マネックス証券の米国株取引サービスが全面刷新、SCSKとトレードワークスが次世代システムを共同導入

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マネックス証券の米国株取引サービスが次世代システムへ進化

SCSK株式会社と株式会社トレードワークスは、マネックス証券株式会社の米国株式システムを共同で導入し、2026年2月17日に稼働を開始しました。このプロジェクトは、2024年6月に締結されたSCSKとトレードワークスの資本業務提携後、初めて両社の強みを結集して完遂した大規模プロジェクトです。

資産運用立国を背景に高まる米国株投資ニーズ

政府が推進する「資産運用立国」の実現に向け、新NISAの普及とともに個人投資家による米国株投資への関心は急速に高まっています。投資家からは、より高度な取引体験や、米国市場の動向に即応できる利便性が求められていました。マネックス証券の米国株取引サービスにおいても、操作性向上および抜本的な機能拡充が必要とされ、今回の全面刷新に至っています。

本リニューアルは、投資家の要望を反映したUI/UXの大幅改善と、将来的な米国市場での「24時間取引化」にも柔軟に対応できる次世代プラットフォームの構築を目的としています。

共同プロジェクトが実現した高付加価値システム

米国株式取引システムは、複数通貨の資金管理、海外市場とのリアルタイム接続、複雑なコーポレートアクションへの対応など、高度な専門性と技術的対応力が求められる分野です。本プロジェクトでは、SCSKの基幹システム構築における高い信頼性・安定性とプロジェクト推進力、トレードワークスの豊富な業務知識とフロントエンド開発力が融合し、以下の点で高付加価値なシステムを実現しました。

(1) 円貨・外貨を意識させないシームレスな取引環境

日本円および米ドルといった異なる通貨間の資金管理をリアルタイムで連携させる仕組みを構築しました。これにより、投資家は事前の為替振替を行うことなく、日本円口座から直接米国株式の売買が可能になり、取引機会を逃さない利便性の高い取引環境が提供されています。

(2) 将来的な市場拡大を見据えた高い拡張性

本システムは、成行・指値・逆指値といった基本的な注文機能に加え、連続注文、ツイン指値注文、リバース注文、トレールストップ注文など、多様な投資戦略に対応可能な自動売買機能を備えています。また、当日限り、週末指定、日付指定、最長90日までの注文有効期限を組み合わせることで、投資家は取引時間中に常時相場を監視することなく、あらかじめ設定した戦略に基づいた効率的な取引が可能です。

さらに、本システムは、米国取引所において検討が進められている「24時間(23時間)取引」への対応を視野に入れた拡張性の高いアーキテクチャを採用しています。これにより、取引時間や市場構造の変化に対し、柔軟に対応可能な基盤が整備され、今後の米国株市場の拡大に伴うさらなるサービス拡充や、証券業界における高度なシステムニーズへの柔軟な対応が可能となります。

主なリニューアル内容

今回のリニューアルにおけるポイントは以下の通りです。

① 米国株取引画面の全面リニューアル

日本株取引画面と似たデザインにリニューアルされ、投資を始めたばかりの利用者でも分かりやすく、簡単に取引できるようになりました。MY PAGEの「米国株」メニューから、米国株残高の照会や取引がシームレスに行え、「銘柄スカウター米国株」の情報も取引画面から閲覧可能です。

米国株取引画面の全面リニューアル

② 米国株信用取引の機能大幅拡充

米ドル保証金と米ドル預り金の振替なしで、資金管理がより行いやすくなり、注文機能も大幅にアップデートしました。さまざまな条件付き注文に対応した上で、期間指定注文の期限が最大90日間まで延長されています。

米国株信用取引の機能大幅拡充

今後の展望

米国株式市場では、取引時間の延長(24時間/23時間取引)に向けた動きが進んでおり、特にアジア時間帯における取引需要の拡大が見込まれています。本プロジェクトを通じて構築されたシステム基盤は、こうした市場環境の変化に対し、柔軟に対応可能です。今後、取引時間の拡大やそれに伴うデータ処理量の増加への対応は、中長期的な事業機会になると考えられています。

SCSKおよびトレードワークスは、両社のシステムを接続し、マーケットやニーズの変化に対応した自由度の高い証券業務システムへと進化させ、BPOサービスや業務コンサルティングサービスなどを加えた、トータルサービス「証券業務システムプラットフォーム」の構築を共同で推進しています。本プロジェクトで構築した米国株取引システム基盤を皮切りに、この取り組みをさらに加速させて推進する方針です。

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