Stripe、2025年度年次報告書を発表 総決済額1.9兆ドル達成と従業員向け公開買付け

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総決済額の達成とRFA製品スイートの成長

Stripeを利用した事業の総決済額は1.9兆ドルを超え、前年比で34%増加しました。さらに、決済事業以外の収益と財務の自動化を実現する製品スイート(Revenue and Finance Automation: RFA)も急成長を遂げており、2025年中に年間経常収益が10億ドル(約1,500億円)に達する見込みです。RFAには、Stripe BillingInvoicingTaxなどが含まれます。2025年度年次報告書の詳細はこちらで確認できます。

Stripeのプログラマブルな金融サービスは、直接利用および各種プラットフォーム経由を含め、現在500万社を超える企業に利用されています。これには、主要なAI企業のすべて、ダウ平均株価構成銘柄の90%、ナスダック100指数の80%が含まれます。

Stripe利用企業の拡大と新規ビジネスの急成長

2025年にStripeの利用を開始した企業は、Stripe史上最高のパフォーマンスを記録しています。新規参入企業の57%は米国外を拠点としており、2024年と比較して約50%速いスピードで成長を遂げました。創業からわずか3か月以内に年間経常収益(ARR)が1,000万ドル(約15億円)に到達した企業数は、2024年の実績と比較して2倍に増加しています。

Stripe Atlasを通じて設立された企業は、より早く収益化を実現しています。2025年には、Atlas経由で設立されたスタートアップの20%が設立から30日以内に最初の顧客への請求を達成しました。これは2020年の8%から大幅な上昇です。

グローバル化の加速とAI企業の海外展開

近年、デジタル事業にとって国内市場はインターネットそのものを指すようになり、一カ国ずつ市場を開拓する従来のモデルは姿を消しました。ChatGPT(StripeとOpenAIの連携)、Claude(StripeとAnthropicの連携)、Replit、Lovable(StripeとLovableの連携)、Base44、Vercel、Cursor(StripeとCursorの連携)、Midjourneyなど、広く知られているAI企業のほとんどが、最初から海外展開を前提として誕生しています。

Stripeを利用し、収益の大半を海外から得ている企業においては、その収益の30%が自国の市場や世界主要経済国トップ10ではない国から得られています。

AIのための経済インフラ構築への取り組み

StripeはAIエージェントが自律的に商取引を行うエージェンティック コマースの転換期に備え、以下の基盤整備を進めています。

  • Agentic Commerce Protocol (ACP)の開発:OpenAIと共同で、AIプラットフォームとビジネス間の共通言語となるオープンスタンダードな技術プロトコルを開発しました。

  • Agentic Commerce Suiteの提供開始:企業が一度の導入で、複数のAIインターフェースやプロトコルを通じて販売を可能にするツールをリリースしました。AnthropologieやUrban Outfitters、Etsy、Coach、Kate Spadeなどの主要ブランドが導入を進めています。

  • Shared Payment Tokens (SPT)の導入:購入者の決済情報を公開することなく、エージェントが支払いを開始できる新しい決済トークンを導入しました。Stripeを利用していない企業でも利用可能です。

  • マシン決済の開始:ステーブルコインによるマイクロペイメントを活用し、APIコールやMCP利用、HTTPリクエストに対して、開発者がエージェントへ直接課金できる仕組みを構築しました。

  • ChatGPTおよびCopilotとの連携:

    • OpenAIとの提携により、ChatGPT内での初の購入体験を実現しました。

    • Microsoftとも同様の機能をCopilotに導入すべく取り組んでいます。

ステーブルコインの導入急増と関連動向

2025年にビットコインの価格は急落したものの、ステーブルコインの決済額は約4,000億ドル(約60兆円)へと倍増しました。そのうち約60%がB to B決済によるものと推定されています。

昨年Stripeが買収したステーブルコインプラットフォームのBridgeの取扱高は、4倍以上に成長しました。7月には1億1,000万以上のウォレットを支えるPrivyを買収し、さらに9月には、Paradigmと共同で立ち上げた決済特化型ブロックチェーンTempoを公開しました。Tempoの導入により、企業は決済専用レーンや1秒未満での決済、オプトイン方式のプライバシー保護、コンプライアンスおよび会計システムとの相互運用性といった機能を利用可能となります。

Stripeについて

Stripeは、プログラマブルな金融サービスを構築する企業です。世界の何百万もの企業がStripeを利用して、オンラインおよびでの決済や組込型金融、収益モデルのカスタマイズを推進し、より収益性の高いビジネスを築いています。サンフランシスコとダブリンに本社を置くStripeは、世界のGDPの1.3%に相当する年間1.4兆ドル(約210兆円)以上の決済を処理しています。Stripeを利用する企業には、Fortune 100の半数、Forbes Cloud 100の80%、Forbes AI 50に選出されている企業が含まれます。AIとステーブルコインにフォーカスを置いた事業拡大と研究開発への投資を通じて、Stripeはグローバル経済における最先端技術の普及に貢献しています。詳細はStripeのウェブサイトをご覧ください。

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