暗号資産投資、過半数が含み損を経験し情報過多が心理的負担に
株式会社Claboは、全国の暗号資産投資経験者を対象に「含み益・含み損の状況とメンタルへの影響調査」を実施した。この調査により、投資経験者の54.4%が含み損を何度も経験している実態や、情報過多がストレス要因となっている現状が明らかになった。

調査概要
本調査は2026年2月24日にインターネット調査として実施され、国内在住の男女1,226名が有効回答者となった。そのうち、現在投資中の投資経験者は503名、過去に投資経験がある層は213名である。
投資経験者の現状
調査対象者の投資経験状況を見ると、現在も投資を行っている層が41.0%(503名)、投資経験のない層が41.6%(510名)とほぼ二分される。また、過去に投資していたが現在は行っていない層が17.4%(213名)存在し、市場環境や個人の事情が投資継続性に大きな影響を与えていることが示唆される。

投資経験者の経験年数分布では、1~3年の比較的初心者層が33.8%と最も多い。この層は含み損経験による心理的影響を受けやすい可能性があるため、信頼できる情報提供やメンタルサポート体制の充実が重要である。5年以上の経験を持つベテラン層は12.8%に留まり、暗号資産市場の成熟度とユーザーの継続率における課題が浮き彫りとなっている。

含み損の経験と心理的インパクト
投資経験者の約65%が含み損を経験済みである。特に注目すべきは、54.4%の投資家が含み損を何度も経験している点である。繰り返し含み損を経験することは、金銭的ダメージだけでなく、心理的疲労や判断力の低下を引き起こす可能性がある。投資家が安定したメンタル状態で意思決定を行える環境整備が求められる。

投資スタイルと不安要因
投資スタイルでは、長期保有を中心とする戦略を採用する投資家が61.7%と大多数を占める。このアプローチは短期的な価格変動によるストレスを軽減する傾向がある一方で、含み損を抱えたまま長期間保有し続けることの心理的負荷も生じさせている。短期売買を行う投資家は23.7%であり、タイミング判断による精神的疲労が大きいと考えられる。

含み損を経験している投資家が抱える最大の懸念は、「価格の継続的な下落への恐怖」(25.0%)である。次いで「税金の扱いが不安」(24.5%)、「情報が多すぎて判断できない」(21.3%)、「いつ損切りすべきか分からない」(17.6%)が上位を占める。これらの不安が複合的な心理的ストレスを生み出していると推測される。

情報過多とSNS依存
投資情報の収集先としては、SNS(X、YouTubeなど)が28.4%と最も多く利用されている。ニュースサイト(24.9%)や専門家ブログ・書籍(20.7%)と比較しても、SNS情報への依存が高い傾向が見られる。SNS上では感情的な投稿や過度な予測が目立つため、客観的判断力を失うリスクがあり、含み損経験時の心理的混乱に直結する可能性が指摘されている。

投資額規模と初回投資額
現在の投資額は「5万円未満」が24.3%と最多である。投資額が大きいほど含み損額も増加する傾向が強く、メンタルへの影響は投資規模に比例すると考えられる。そのため、初期段階で少額から始める戦略は心理的安定性を維持する上で重要である。

初回投資額では「1万円未満」が21.5%、「1~5万円」が16.0%と続き、約4割の投資家が初回投資を5万円未満に抑えている。これは市場参入時のリスク回避意識を反映している数値である。初回投資が小さい傾向は、継続的な学習と経験を積むための良い戦略であり、メンタル的な心理的余裕を保つ傾向にあると推測される。

本調査のさらに詳しい分析は、以下の記事全文で確認できる。
含み益・含み損の状況とメンタルへの影響調査レポート
暗号資産投資における注意点と相談窓口
本レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘や助言を構成するものではない。暗号資産投資には高いリスクが存在するため、投資判断は自己責任で行う必要がある。
株式会社Claboでは、ウォレット復旧、セキュリティ対策、保全手順、暗号資産に関する相談を承っている。暗号資産に関わる悩みがある場合は、初回無料相談窓口を活用できる。
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