ERPC、グローバル分散ストレージ「ERPC Global Storage」を提供開始 – AIエージェント時代の安全な運用基盤を確立

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グローバル分散ストレージの概要

ERPC Global Storageは、EU、Asia、US East、US West、Oceaniaの世界5リージョンに展開されるグローバル分散オブジェクトストレージです。バックアップ、スナップショット、設定ファイルなどをSLV CLIから直接管理できます。アップロード、ダウンロード、一覧表示、削除といった全ての操作がSLV CLIのワンコマンドで完結します。リージョンを指定してアップロードすることで、世界中のどこからでも最寄りのストレージにアクセス可能です。バックアップやスナップショットを異なるリージョンに分散保存できるため、地理的冗長性を確保した運用に対応しています。

Linux環境の丸ごとバックアップ

本サービスの主要機能の一つは、OS、設定、ユーザーデータを含むLinux環境全体のバックアップです。zstdマルチスレッド圧縮を採用し、高速かつコンパクトなアーカイブを作成します。これにより、復元後に同等のLinux環境として再稼働するために必要なデータをまとめて保存できます。

SLV CLIのワンコマンドで、環境全体のアーカイブ作成からERPC Global Storageへのアップロードまでが一度に完了します。cronスケジュールにも対応しており、daily、weekly、monthlyの自動バックアップ設定が可能です。保持期間(デフォルト7日)を指定すれば、古いバックアップは自動的にクリーンアップされます。一度設定すれば、追加の運用負荷なくバックアップが継続的に維持される構成です。リストアも同様にワンコマンドで実行でき、ローカルファイルからだけでなく、クラウドストレージから直接ダウンロードして復元できます。

AIエージェント時代の運用安全性

OpenClaw、Claude Code、CodexといったAIエージェントを活用した開発が主流となる中で、開発速度は加速しています。しかし、開発速度が向上するほど、環境自体の価値は高まります。AIエージェントと共に構築された開発環境は、単なるコードの集合ではありません。依存パッケージ、設定ファイル、ランタイム環境、ローカルデータといった全てが密結合した状態で稼働しています。この環境を失うことは、コードを失うこと以上のダメージをもたらします。

AIエージェントによる開発が急速に広がる今、バックアップは一部の知識ある運用者だけの作業ではなく、誰でも継続的に安全運用できる形へと変化する時期が来ています。ERPC Global Storageは、この確信のもとに設計されました。

SLVとERPC Global Storageが解決する課題

サーバーのバックアップは誰もが必要としますが、その環境を実際に整備するには手間がかかります。バックアップ用のストレージ確保、リモートストレージとの接続パイプライン構築、圧縮方式選定、自動スケジュール設定、保持期間管理といった手間が、バックアップを後回しにさせてきました。特にブロックチェーン開発では、金融と直結するため、ハッキングや脆弱性の問題が日常的に発生します。バックアップなしでの運用は、ハードウェア障害、オペレーションミス、セキュリティインシデントといったリスクに対して無防備な状態です。安全な運用基盤の整備は、スピードの追求と同等に重要な課題と言えます。

SLVとERPC Global Storageの組み合わせは、この課題をワンコマンドで解決します。バックアップはSLV CLIから即座に作成され、クラウドへ保存されます。リストアはクラウドストレージから直接復元可能です。バックアップ用のストレージを別途調達する必要はなく、パイプラインを自前で構築する必要もありません。cronによる自動バックアップを設定すれば、日次、週次、月次のスケジュールで自動的にバックアップが作成され、保持期間を超えた古いアーカイブは自動的に削除されます。知識の有無にかかわらず、安全な運用が当たり前に実現されることが、SLVとERPC Global Storageの設計目的です。

料金体系

ERPC Global Storageの料金は、5GB容量・1,000クエリにつき月額€1から提供されます。必要に応じてユニットを追加するだけでスケールでき、例えば50GB・10,000クエリは月額€10、100GB・20,000クエリは月額€20となります。容量はいつでもアップグレード・ダウングレードが可能で、Stripeによる日割り計算が自動的に適用されます。使った分だけの従量的なシンプルな料金体系です。

ERPC Global Storage 料金表

ERPC Global Storage 料金ページ: https://erpc.global/ja/price/

最速のプラットフォームと安全な基盤

最速のプラットフォームがあっても、そこに安心して環境を置き続けることができなければ意味がありません。サーバー障害のリスクやバックアップの不在は、ユーザーが最速の環境に集中するための障壁です。ERPC Global Storageは、この障壁を取り除くために設計されました。バックアップとリストアが即座に行える基盤があるからこそ、ユーザーはプラットフォーム上での運用に安心して集中できます。最速のインフラに、運用の安心感を加えることこそが、ERPC Global Storageの役割です。

汎用サーバー市場では、安定性、収益性、標準化が優先されるため、速度を最優先とする構成が自然に提供されることはほとんどありません。ERPCは、Solana RPCプラットフォームと、ユーザーがデプロイするベアメタルサーバー、VPS、Shreds、gRPC、Unlimited Endpoints、そしてグローバルストレージを同一プラットフォーム内に統合しています。プラットフォーム内にデプロイするだけで、最速の通信条件、最適化済みの構成、Solanaに特化したチューニング、そして安心して運用を続けるためのバックアップ基盤の全てが最初から手に入ります。データセンターに関する深い知識がなくとも、最速の環境を手にできることがERPCの設計思想であり、独自のプラットフォームを構築し続ける理由です。

SLV – AIエージェント時代のSolana開発基盤

SLVは、知識の有無にかかわらず安全な運用が当たり前に実現されるための、オープンソースのSolana開発ツールです。現在SLVは、主要なSolanaバリデータおよびSolana RPCの立ち上げ、運用、ノーダウンタイム移行をサポートしており、全ての機能がMCP対応、AIエージェントによる利用が可能になっています。今回のERPC Global Storageと連携するバックアップ・リストア機能も、全てSLV CLIから利用できます。

今後は、RPCを活用したSolana dApp開発や高頻度取引用アプリ開発にも有効な、AIエージェント時代のオープンソースツールとして拡張を続ける予定です。ERPCとSLVは、速度、安全性、利便性の全てにおいて、継続的に進化し続けるプラットフォームです。

研究開発と次世代の選択肢

ELSOUL LABOは、オランダ政府の研究開発支援制度WBSOにおいて2022年以降5年連続で承認を受けています。超低遅延を前提としたSolana RPCインフラの研究開発、バリデータ配置・運用オーケストレーションの自動化に関する研究を継続しており、その成果は直接的にプラットフォームのパフォーマンス改善に反映されています。ERPC Global StorageおよびSLVのバックアップ機能も、これらの研究開発の中で蓄積された運用自動化の知見が実装として具現化されたものです。R&Dの成果は積み重ねであり、ERPCは速度だけでなく、運用性においても継続的に進化し続けるでしょう。

ELSOUL LABOは、RIPE NCCより自社ASN(AS200261)の付与を受け、Solana特化のトップティア新データセンターの開設を進めています。既存のプレミアムデータセンターを超える最高品質のインフラとして設計されており、今月末から来月にかけて利用開始を予定しています。最新世代のAMD EPYC第5世代、AMD Threadripper PRO第5世代(9975WX等)、NVMe第5世代で統一されたハードウェア構成に加え、自社ASNによる最適なネットワーク経路設計を実現します。パフォーマンスとASNコンセントレーションスコアの両立という、これまで二律背反とされてきた条件を同時に満たす、理想の選択肢です。初期ロットは予約完売となっており、次回入荷分以降はウェイトリスト順に案内されます。

お問い合わせ

ERPC Global Storageに関するお問い合わせは、Validators DAO公式Discordにてサポートチケットを作成してください。

関連リンク: https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/03/19/erpc-global-storage-launch-202603/

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