アステリアとハウディ・クリプトが業務提携、企業向けステーブルコイン利活用を強化
アステリアとハウディ・クリプトは、企業におけるステーブルコインの安心・安全な利活用を目的とした業務提携を発表した。アステリアが提供する企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYC Gateway」が、ハウディ・クリプトが開発する国内開発ハードウェアウォレット「Openloop」を標準サポートする。
この提携は、JPYC Gateway導入企業に対し、セキュアな秘密鍵管理環境を提供し、企業のステーブルコイン利用を加速させる。さらに、JPYC Gatewayの先行導入企業100社にはOpenloopが無償提供される。
業務提携の背景:高まるステーブルコイン需要とセキュリティ課題
日本円建ステーブルコインJPYCの発行が2025年10月に開始され、2030年には約30兆円の発行規模に達するとの予測がある。企業のステーブルコイン活用は急速に拡大している状況だ。
しかし、企業がステーブルコインを業務で利用する上で、秘密鍵とその署名の安全な管理は不可欠である。秘密鍵の漏洩や不正アクセスは事業リスクに直結するため、高度なセキュリティ対策が求められている。
現在流通するハードウェアウォレットのほとんどは海外製であり、日本市場の進展に柔軟に対応できる、国内開発・サポートの高信頼性デバイスが求められていた。
このような背景から、アステリアとハウディ・クリプトは連携し、企業がJPYCを安心・安全に利活用できる環境を構築する。
業務提携の具体的な取り組み
本業務提携では、以下の取り組みを実施する。
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JPYC Gatewayの秘密鍵管理にハードウェアウォレットを連携。送金時にはデバイスのタッチスクリーン上でトランザクション内容を確認し、暗号学的な署名によるユーザー承認を行うことで、物理的な承認なしには送金が実行できない安全な仕組みを構築する。
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JPYC Gatewayの提供開始キャンペーンとして、先着100社にOpenloopを無償提供する。企業はセキュアなウォレット環境を速やかに構築可能だ。
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企業向けステーブルコイン利活用のベストプラクティスを共同で開発・提供する。
JPYC Gatewayの概要
「JPYC Gateway」は、アステリアが提供する企業向けJPYC入出金管理サービスである。送金手数料は1件あたり8円と、一般的な銀行手数料と比較して安価だ。ASTERIA Warpを介して既存のERPや会計システムとノーコードで連携可能である。
提供開始時期は2026年4月1日、対象は企業。料金は基本使用料が月額98,000円、送金手数料が1件あたり8円(標準プラン)である。対応ステーブルコインはJPYCで、順次追加を予定している。
詳細はJPYC GatewayのWebサイトで確認できる。
国内開発ハードウェアウォレット「Openloop」
「Openloop」は、ハウディ・クリプトが企画・設計・開発した国内開発のハードウェアウォレット(クリプトサイナー)である。EAL6+認証を取得したセキュアエレメントを内蔵し、シード(秘密鍵の元となるマスターキー)をデバイス内で厳重に保護する。
独自の「DualSecure」技術により、2つの独立したチップの鍵を組み合わせてシードを二重に暗号化し、万一片方のチップが攻撃を受けた場合でも安全性を維持する設計だ。
タッチスクリーン、バッテリー駆動、音声による操作フィードバックなど、個人ユーザーや企業ユーザーが扱いやすい設計を採用している。Air Gap(QRコード)・USB・Bluetoothの3つの接続方式に対応し、セキュリティポリシーに応じた柔軟な運用が可能となる。
Openloopのハードウェア仕様は以下の通りである。
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サイズ:54mm × 54mm × 15mm
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重量:約50g
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ディスプレイ:2.0インチ IPS LCD (320×240) タッチ対応
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セキュアエレメント:NXP SE050 (EAL6+認証)
ソフトウェア仕様では、JPYC、USDT、USDC、DAIなど多数のステーブルコイン、Bitcoin、Ethereum、XRPなど約2,600通貨に対応する。EVM互換チェーンなど約220ネットワークをサポートし、日本語と英語に対応している。
より詳しい情報はOpenloopのWebサイトで確認できる。

先着100社無償提供キャンペーン
JPYC Gatewayの標準プランを新規契約する企業(先着100社)を対象に、Openloopハードウェアウォレット1台を無償提供するキャンペーンを実施する。
提供時期は2026年夏頃を予定しており、申込期間は2026年4月1日から先着100社に達し次第終了する。申込はJPYC Gateway契約時に行う。
今後の展開
両社は本業務提携を通じて、企業におけるステーブルコインの安全な利活用基盤を共同で強化する。アステリアは「ASTERIA Warp」で培った企業向けの強力なエコシステムを活かし、ハウディ・クリプトは「Openloop」のセキュリティ技術を活かして、AIエージェント時代に対応した企業向け決済インフラの構築を目指す。
各社の概要
アステリア株式会社
アステリアは「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業である。基幹製品のASTERIA Warpは、1万社を超える企業に導入されている。ブロックチェーン推進協会などの設立にも参画し、イノベーションを推進している。
Webサイト:https://jp.asteria.com/
株式会社ハウディ・クリプト
ハウディ・クリプトは、株式会社ハウディのグループ会社として2026年2月に設立された。「暗号資産ウォレットは、人とAIを繋ぐクリプトサイナーへと進化する。」を合言葉に、ハードウェアウォレット「Openloop」の企画・設計・開発を行う。暗号技術のエキスパートとして、日本市場の要件や規制環境の変化に迅速に対応できる体制を整えている。
Webサイト:https://www.crypto.haudi.jp/


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