2025年12月格付ロジック改定で企業格付に変動、建設業で顕著な格下げ傾向が明らかに

投資

全体的に格下げ傾向が優勢

2025年12月の格付ロジック改定によって、格付が変動した企業は243,983件、全体の14.2%に達した。低格付企業の再評価が主要因となり、「D格からE格への格下げ」および「E格からF格への格下げ」が合計約10万件発生している。結果として、格下げが159,496件、格上げが84,487件となり、格下げ企業数が格上げ企業数を大きく上回る状況である。

格付分布

全体遷移状況

地域別・業種別の変動状況

地域別では、北海道・東北を除くすべての地域で高格付(A~C格)企業および低格付(E・F格)企業が増加し、D格企業が減少した。特に「関東」地域ではこの変動が顕著であり、高格付企業の増加(7,734件)および低格付企業の増加(5,795件)が地域別で最多を記録している。

都道府県別遷移状況

業種別では、低格付(E・F格)企業が増加した業種が8つ、減少した業種も8つとなった。高格付企業が増加したのは「複合サービス業」(139件)のみである一方、低格付企業が最も多く増加したのは「建設業」(19,112件)であった。

業種別遷移状況

業種別格付分布の新旧比較

RM格付とロジック改定の背景

RM格付は、企業の信用力をAからFの6段階で評価するリスクモンスター独自の指標である。550万社超の企業データを統計的に分析し、倒産確率を算出。最新の企業データや倒産データの解析に加え、アナリストによる格付補正を毎日実施することで、常に最新の信用力評価を提供している。

今回のロジック改定は、物価上昇や国際情勢など複合的なリスク要因が存在する日本経済の現状を踏まえて実施された。改定では企業の収益性分析に重点が置かれ、複数決算期にわたる中期的な収益推移やディスクロージャーの傾向が評価に反映されている。これにより、企業の倒産予兆をより正確に把握することが可能になった。

さらに、アナリストの精緻な分析とAIによるデータ解析を組み合わせることで、RM格付の精度向上が図られた。膨大なデータに基づく倒産予兆分析と、与信審査のプロであるアナリストの知見が融合され、高い倒産判別力を実現している。

リスクモンスターは今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、経済環境に適応した分析手法を取り入れることで、倒産判別精度のさらなる向上を目指す。これにより、安全な取引の拡大を支援し、日本経済の活性化へ貢献していく方針である。

詳細な調査内容は、以下のサイトで確認できる。

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