コリアーズが「ジャパン ホスピタリティ インサイト2026年2月」を発表 – 訪日客消費額9兆円超え、投資市場は活況を呈する

投資

コリアーズ、最新レポートで日本のホスピタリティ市場を分析

大手総合不動産コンサルティングサービスを提供するコリアーズ・インターナショナル・ジャパン株式会社は、「ジャパン ホスピタリティ インサイト2026年2月」を発表しました。このレポートは、2025年の訪日外国人観光客数が年間4,268万人に達し、旅行消費額が約9.45兆円(速報値)と過去最大を更新したことをはじめ、日本のホスピタリティ市場の多角的な分析結果を明らかにしています。

訪日外国人の増加と旅行消費額の動向

外国人旅行者数は急速に回復基調にあります。2025年の訪日外国人旅行者数は前年比約581万人増の4,268万人を記録しました。国籍別では韓国(22.2%)、中国(21.3%)、台湾(15.8%)が上位を占めています。

また、訪日客の旅行消費額は全ての地域で2024年度を上回り、特に欧米豪からの旅行者は1人当たりの旅行支出が35万円を超えるケースが多数見られました。円安や日本の物価の割安感が、高級ホテルや旅館への需要を一段と高めています。

ホスピタリティ投資市場の活況

ホスピタリティ投資市場は、極めて旺盛な宿泊需要に支えられています。ホテル供給が限定的であることや、他国と比較して高いイールドスプレッドを確保できることから、2026年も引き続き海外からの投資が継続する見込みです。2025年の国内ホテル投資取引額は5,796億円に達し、「ヒルトン福岡シーホーク」(約643億円)や「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」(約419億円)といった大型取引が目立ちました。

2026年には、東京・よみうりランドに「ポケパーク カントー」がオープンするほか、名古屋でのアジア競技大会開催などの大型イベントが控えており、日本への注目度はさらに高まる見通しです。

2025年の主要なホテル取引

顕著な地価上昇を見せるリゾート地

インバウンド需要の波及により、地方観光地の地価が上昇しています。特に、長野県白馬村、岐阜県高山市、北海道富良野市は国内外の観光客から高い人気を集め、別荘需要も旺盛なエリアとなっています。

  • 長野県白馬村: ホテルやスキー場周辺で店舗需要が拡大し、地価は前年比29.3%上昇しました。

  • 岐阜県高山市: 歴史的な町並みと中心部におけるホテル開発計画の進展を受け、前年比28.1%上昇しました。

  • 北海道富良野市: スキー場近接の別荘地を中心に需要が高まり、地価は前年比27.1%上昇しました。

これらの地域では国内外からの資本流入により、ホテルやコンドミニアムの建設計画が活発化しています。リゾートエリアでは、開発したホテルコンドミニアムを小口化して個人などに分譲する事例も増加しています。

金利環境の変化とホテル投資市場への影響

2024年以降の日銀の利上げを受け、長期金利は上昇基調にあります。このような金利上昇は、資本コストの上昇を通じて不動産価格の上昇に圧力を与える一方、資産クラス間での二極化を進めています。住宅や物流などの安定した分野に加え、ホテルや商業物件は収益回復力を背景に投資家需要を維持しています。

2026年は金利水準の転換点を迎える可能性が高い中、賃料の伸びや海外資金の需給が価格調整の幅を左右すると見られています。投資家にとっては、金利上昇下でもインカム成長が期待できるアセットの識別がこれまで以上に重要です。

全国客室パフォーマンスの推移

全国ホテルストック推移

レポートの詳細

このレポートの詳細は、以下のURLよりダウンロードできます。
https://www.colliers.com/ja-jp/research/japan-hospitality-insights-february-2026

コリアーズについて

コリアーズは、ナスダックおよびトロント証券取引所に上場する世界有数の大手総合不動産コンサルティングサービス会社です。世界70カ国で事業を展開し、クライアントに卓越したサービスと専門的なアドバイスを提供しています。年間収益は55億ドル、運用資産は1,080億ドルに達します。

コリアーズに関する最新情報は、以下のリンクから確認できます。

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