不動産RWAとは
RWA(リアル・ワールド・アセット)とは、不動産、債券、貴金属、アートなど、現実世界に存在する物理的・有形・無形の実物資産を、ブロックチェーン技術を用いてデジタルトークン化(デジタル証券化)した資産を指します。アセットトークン化とは、RWAの権利をブロックチェーン上のデジタル技術(トークン)に変換するプロセスであり、これにより資産の分割や24時間365日のグローバルな取引が容易になり、低コストで透明性の高い資産管理が可能になります。
市場の動向と背景
世界の金融市場では、実物資産のトークン化が急速に進展しており、トークン化資産の市場規模は2030年までに16兆米ドル(約2,400兆円)に達すると予測されています(出所:BCG,ADDXレポート「Asset tokenization projected to grow 50x into US$16 trillion opportunity by 2030」)。世界的な大手金融プラットフォームやグローバル取引所でもトークン化資産への対応が本格化し、伝統的金融と暗号資産の境界は急速に融合しています。
タスキホールディングスは、国内不動産事業で培った資産価値創造のノウハウと、SNPIT STUDIOが持つブロックチェーンのパブリッシングノウハウ、GALLUSYSが培ってきたブロックチェーンプラットフォームの開発技術を融合させることで、不動産RWAの社会実装に向けた課題を整理し、新たな成長機会の創出を目指します。金融商品取引法等の関連法規・規制整備が引き続き重要な課題である日本国内において、タスキホールディングスは、不動産RWA分野における可能性を見据え、国際情勢や先進的な取り組みを機動的に取り入れた検討が不可欠であると判断し、UAEを拠点にグローバルに事業を展開するSNPIT STUDIOとの協業を開始しました。
不動産RWAのメリット
不動産領域は、実物資産の中でも社会的・経済的インパクトが大きい一方、取引・管理プロセスが複雑で流動性の制約といった課題が存在します。本取り組みは、これらの課題に対し不動産RWAによる解決を目指すファーストステップとなります。
不動産RWAの主なメリットは以下の3点です。
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流動性の向上:実物不動産をトークン化により小口化することで、少額投資が容易になります。
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スピーディーな取引の実現:取引の全工程がブロックチェーン上で完結するため、24時間365日世界中のどこからでも即時決済が行えます。
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プログラマビリティの向上による業務コスト削減:スマートコントラクトにより、迅速かつ透明性やトレーサビリティの高い取引が仲介者を介さずユーザー間で直接実現し、仲介手数料や管理コストの大幅な削減が可能になります。
これらのメリットに加え、新興国など金融サービスの恩恵を十分に受けることができていない人々にもプラットフォームへのアクセスを開くことで、不動産投資マーケットの拡大と金融サービスの提供といった意義も内包されています。タスキホールディングスは、不動産RWAの実装を通じて個人や海外投資家といった幅広い投資家層を取り込み、将来的にグローバルに開かれた不動産価値流通プラットフォームを構築し、収益拡大と企業価値の向上に努めます。
各社の役割と今後の展望
本取り組みにおける各社の役割は以下の通りです。

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株式会社タスキホールディングス:不動産領域の知見に基づき、不動産RWAの社会実装に必要な実務観点を整理します。不動産実務とデジタル技術の融合による新たな価値創造と、日本不動産に対するグローバル投資のアクセスポイント創出を目指します。
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SNPIT STUDIO FZCO:RWAプラットフォームパブリッシングの観点から、企画・実装・運用プロセスにおける要件整理および検証を行います。セキュリティや信頼性確保を含む技術的論点の整理も担当します。
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株式会社GALLUSYS:ブロックチェーン開発ノウハウを活かし、技術・プロジェクト進行面での要件整理および検証を支援します。3社連携におけるプロジェクト進行体制の強化とプロセス整備にも貢献します。
SNPIT STUDIO CEOの大塚 敏之氏は、「RWAの進展は、デジタル技術が実社会の価値流通に直接寄与する重要な潮流です。不動産領域は特に社会的意義が大きく、ユーザーにとって安心・安全な実装の検討が求められます。本PoCを通じて、タスキホールディングスおよびGALLUSYSとともに実務と技術の課題を整理し、社会実装に向けた検証を推進してまいります」とコメントしています。
GALLUSYS代表取締役の浅井 俊光氏は、「不動産RWAの社会実装に向けては、技術・運用・プロセス面の論点を丁寧に整理することが重要です。本PoCにパートナーとして参画し、3社連携のもと、検証の推進と実装に向けた検討を支援してまいります」と述べています。
タスキホールディングス代表取締役社長の柏村 雄氏は、「不動産をはじめとする実物資産のトークン化は、資産の流動性を高め、投資家層の裾野を広げる可能性を秘めています。一方で、社会実装にあたっては、実務・技術・運用の整合に加え、安心・安全の担保が不可欠です。当社が培ってきた不動産事業の知見と、SNPIT STUDIOのブロックチェーン技術、ならびにGALLUSYSの知見を組み合わせることで、実装に向けた検証を着実に進め、新たな価値創造につなげてまいります」とコメントしています。
3社は本PoCの進捗に応じて検証範囲を適切に見直しながら、不動産RWAの社会実装に向けた検討を段階的に進めていく方針です。具体的な取り組み内容および今後の展開については、適宜発表される予定です。
企業概要
SNPIT STUDIO FZCO

SNPIT STUDIOは、UAEのドバイを拠点に「SNPIT」のゲームパブリッシング事業を主軸とし、ブロックチェーン技術を活用した革新的なサービス開発を手掛ける企業です。「SNPIT」は、スマートフォンのカメラを活用し、撮影した写真を共有しながら他のユーザーと写真の対戦や交流を楽しめる写真バトルアプリです。同社はデジタルアセットの生成・流通・管理における技術力を有し、トークン化プラットフォームの構築・運用において高い専門性を有しています。
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社名:SNPIT STUDIO FZCO
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代表者:CEO 大塚 敏之
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本社:Unit No: 62779-001, IFZA Business Park, DDP, Dubai Digital Park, Dubai Silicon Oasis, Dubai, United Arab Emirates
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設立:2025年5月13日
株式会社GALLUSYS

GALLUSYSは、「SNPIT」をはじめとしたアプリ開発事業を展開する企業です。「誰も見出せなかった新しい楽しみや喜びを世界に広めていく。その発信地となる。」をビジョンに、日常の中にある価値を引き出すプロダクト開発のほか、Web3領域での事業展開や研修サービスの提供を行っています。
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社名:株式会社GALLUSYS
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代表者:代表取締役 浅井 俊光
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本社:東京都港区赤坂7-11-7 三共赤坂ビル2F
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設立:2020年9月8日
株式会社タスキホールディングス

タスキホールディングスは、『人を起点に。空間をデジタルに。未来を変える仕組みをつくる。』をミッションとして、2024年4月1日に株式会社タスキと株式会社新日本建物の経営統合により設立されました。デジタル技術の活用により、不動産価値流通において業界を問わない価値の提供と、その基盤となるプラットフォーム構築を実現します。
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社名:株式会社タスキホールディングス
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代表者:代表取締役社長 柏村 雄
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本社:東京都港区北青山2-7-9 日昭ビル7F
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設立:2024年4月1日


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