マネックス証券の米国株取引サービスが新システム稼働開始 – トレードワークスとSCSKが次世代基盤を構築

投資

本プロジェクトの戦略的意義とシステムの優位性

米国株式取引システムは、複数通貨の資金管理、海外市場とのリアルタイム接続、複雑なコーポレートアクションへの対応など、高度な専門性と技術的対応力が求められる分野です。

本プロジェクトでは、証券システム開発の実績を持つトレードワークスの業務知識とフロントエンド開発力、SCSKの基幹システム構築における信頼性・安定性を融合させ、高付加価値なシステムを実現しました。

1. 円貨・外貨を意識させないシームレスな取引環境の実現

日本円と米ドルといった異なる通貨間の資金管理をリアルタイムで連携させる仕組みを構築しました。これにより、投資家は事前の為替振替を行うことなく、日本円口座から直接米国株式の売買が可能となり、取引機会を逃さない利便性の高い取引環境が提供されます。

2. 将来的な市場拡大を見据えた高い拡張性の確保

新システムは、成行・指値・逆指値といった基本的な注文機能に加え、連続注文、ツイン指値注文、リバース注文、トレールストップ注文など、多様な投資戦略に対応可能な自動売買機能を備えています。また、当日限り、週末指定、日付指定、最長90日までの注文有効期限を組み合わせることで、投資家は取引時間中に常時相場を監視することなく、あらかじめ設定した戦略に基づいた効率的な取引が可能です。

さらに、本システムは、米国取引所において検討が進められている「24時間(23時間)取引」への対応を視野に入れた拡張性の高いアーキテクチャを採用しています。取引時間や市場構造の変化に柔軟に対応可能な基盤を整備したことは、今後の米国株市場の拡大に伴う継続的な機能追加やシステム需要の獲得に寄与すると考えられます。これにより、投資家にとっては利便性および取引機会の拡大が期待され、中長期的な競争力の強化および事業成長につながると見込まれます。

背景と概要

個人投資家による米国株式投資への関心が高まる中、マネックス証券では、より高度な取引体験の提供および機能拡充が求められていました。本プロジェクトにおける全面刷新では、トレードワークスが投資家との接点となるフロントシステム(Webおよびスマートフォンアプリ)を担当し、SCSKが基幹システムを担当する役割分担のもと、UI/UXの改善とバックエンドの安定性を両立したシステム構築が行われました。

主なリニューアル内容

  • 米国株取引画面の全面リニューアル
    日本株取引画面と似たデザインにリニューアルされ、投資を始めたばかりの利用者でも分かりやすく、簡単にお取引できるようになりました。MY PAGEの「米国株」メニューから、米国株残高の照会や取引がシームレスに行え、「銘柄スカウター米国株」の情報も取引画面から閲覧可能となります。

  • スマートフォンアプリ「マネックス証券 米国株」の大幅刷新
    資産状況が米ドル/円貨換算額表示にワンタップで切り替えが可能となります。絞り込み機能なども搭載され、現物取引はもちろん株式積立も分かりやすい画面設計で、アプリ内で取引完結が可能です。

  • マネックス証券アプリの「米国株」メニューの大幅刷新
    マネックス証券アプリの「米国株」メニューが整理され、日本株と似たデザインへ刷新されました。資産状況の確認からお取引、「銘柄スカウター米国株」までアプリ内で利用可能になります。

  • 資金管理や取引/残高の確認のスムーズ化
    従来のシステムでは証券総合取引口座から外国株取引口座への資金振替が必要でしたが、リニューアル後は証券総合取引口座に日本円を入金すれば米国株の買付ができます。また、売却代金の資金移動や残高反映処理も従来のシステムより早くなりました。

  • 米国株信用取引の機能の大幅拡充
    米ドル保証金と米ドル預り金の振替なしで、資金管理がより行いやすくなります。注文機能も大幅にアップデートされ、様々な条件付き注文に対応した上で、期間指定注文の期限が延長されます(最大90日間まで指定可能)。

各社代表コメント

  • マネックス証券株式会社 執行役員 開発本部副本部長 西村 隆信氏
    「マネックス証券は08年から米国株取引サービスを提供してきました。今回のリニューアルでは、初心者でも利用できる分かりやすさと、使い慣れている顧客も満足できる高機能性を両立させるべく開発に取り組み、新しい米国株取引サービスの礎を三社で作り上げることができました。」

  • 株式会社トレードワークス 代表取締役社長 齋藤 正勝氏
    「当社システム『TradeAgent』と同社のブローカレッジサービスを連携させることで機能を拡張し、投資家の皆様の利便性向上に寄与してまいります。マネックスグループのプラットフォーム戦略に資するシステムサービスの展開に努めてまいります。」

  • SCSK株式会社 業務役員 金融システム第四事業本部長 石橋 民男氏
    「SCSKの証券基幹システムに関する知見と安定したプロジェクト推進力、トレードワークス様の証券フロントシステムに関する知見・技術力が融合し、市場環境の変化に柔軟に対応可能な米国株取引システムを構築することができました。」

今後の展望

米国株式市場では、取引時間の延長(24時間/23時間取引)に向けた動きが進展しており、特にアジア時間帯における取引需要の拡大が見込まれています。本プロジェクトを通じて構築されたシステム基盤は、こうした市場環境の変化に対応可能です。今後、取引時間の拡大やそれに伴うデータ処理量の増加は、トレードワークスにとって中長期的な事業機会になると考えられます。トレードワークスは、変化する市場環境においても安定性と拡張性を兼ね備えた米国株取引システムを提供することで、金融機関および投資家を支援し、企業価値の向上に取り組んでまいります。

関連リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました