2025年の株式投資、約9割が利益もストレスは変わらず 「資金管理の重要性」が浮き彫りに

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2025年の株式投資、約9割が利益もストレスは変わらず

2025年の株式投資に関する全国の個人投資家800人を対象とした調査で、全体の89.3%が利益を得たことが判明しました。日経平均株価が史上初めて5万円の大台を突破したこの年、株式投資の成果は顕著に向上しています。しかし、その一方で、株式投資に対するストレス度合いは例年と大きく変わらない結果となりました。

2025年の株式投資の年間損益額の推移グラフ

利益は増加、損失は減少傾向

「株の学校ドットコム」が実施した調査によると、2025年の株式投資で利益を出した人の割合は89.3%に達しました。この割合は2022年の75.1%、2023年の81.8%、2024年の86.4%と比較して年々増加しています。損益額についても、「+100万円~+500万円未満」と回答した人は2022年の12.0%から2025年には24.1%へと倍増しました。反対に、「-1円~-50万円未満」の損失を報告した人は、2022年の13.3%から2025年には5.9%へと半減しています。全体として、利益額は拡大し、損失額は縮小する傾向が明確です。

株式投資の年間損益額の推移グラフ

ストレス度は中程度を維持、ストレスフリーは少数派

株式投資に対するストレス度について、「0(ストレスは全くない)」から「10(ストレスが極めて大きい)」の11段階で尋ねたところ、最も多かったのは「5」で23.6%でした。「全くない」と回答した人は10.3%に留まり、ストレス度最高の「10」を選んだ人は3.6%です。

ストレス度は半年ごとの定期調査でも確認されており、2025年6月の前回調査ではストレス度「7」以上を選んだ人が25.3%まで増加しましたが、今回は19.7%に減少しています。これは、トランプ関税ショックによる株価の乱高下が激しかった前半と比較し、後半の株価上昇局面で落ち着きを見せたものと推測されます。しかし、「全くない」と回答した人の割合は過去4年間で最も少なくなりました。

株式投資のストレス度の移り変わりグラフ

個人投資家がストレスを感じる理由

ストレス度が高いと回答した個人投資家からは、以下のような声が寄せられています。

  • 「トランプが就任し、関税政策発表により乱高下が頻繁だったから」(26歳・男性)

  • 「焦げついた銘柄がなかなか上がらない」(65歳・女性)

  • 「損をしたくないけど、常にチェックできないし、それで下がってしまったけど、どうしようもない」(54歳・男性)

  • 「日経平均が下がった時には一緒に手持ちの株の株価も下がったのに、上がるときには一緒に上がってくれないから」(44歳・女性)

  • 「マーケットと自分のポートフォリオの成績の乖離」(55歳・男性)

  • 「上がったり下がったりを確認する度に一喜一憂してたいへんストレスでございます」(39歳・女性)

  • 「値動きが気になって気持ちが落ち着かない。逆方向に急激に動いたとき、ストレスは最大になる」(73歳・女性)

  • 「世界情勢が不安定で、乱高下があり、冷静に対処しなければ行けない事が多いから」(35歳・女性)

  • 「上がると思って2年前に証券会社社員に勧められて購入した株がダダ下がり。日経平均上がって、 他は上向きでも、ここは下降。このしこりがストレスです」(66歳・女性)

  • 「損をしたから。これから先が読めない」(39歳・男性)

ストレスゼロの理由

一方、ストレスを「全くない」と回答した個人投資家からは、以下のような声が聞かれました。

  • 「無理のない範囲で投資しているから」(42歳・女性)

  • 「投資自体にノルマや過剰な期待をせずに株価が下がったら買う、上がったら売る。基本的に中期的に持ってもいい、持ちたい株しか買っていないので、ストレスは全くない」(58歳・女性)

  • 「長期投資をしているので、直近の株価で右往左往することはないからストレスは感じない」(66歳・男性)

  • 「投資に対しては日頃意識することがないので」(25歳・女性)

  • 「買ってから一度も買った額を下回ったことがないからストレスは一度も感じたことがない」(62歳・女性)

  • 「元々、考えていた以上に順調だから」(71歳・男性)

  • 「楽しくお小遣いの範囲でやっているからストレスはない」(40歳・女性)

株価が上がってもストレスは減らない背景と「資金管理」の重要性

2025年は多くの個人投資家が利益を得たにもかかわらず、ストレス度は例年と大きく変わらない結果となりました。利益が増加してもストレスが軽減されない状況は、「株価が上昇すればストレスが軽減される」という単純なものではないことを示唆しています。

「株の学校ドットコム」講師の窪田剛氏は、利益が伸びているにもかかわらずストレスが減らない要因として、「資金管理」が適切にできていない可能性を指摘します。

株の学校ドットコム講師・窪田剛

窪田氏は、「自身の目的にそって、どれくらいのリスクをとっていいのかを判断することが重要です。特に初心者は、小さすぎるほどの金額から始めることを推奨します。これによりストレスを小さく抑えられます。その上で、投じる金額を適切に判断するためには、どのような成果を得たいのか目的を明確にし、自分に合った手段を選択することが不可欠です。そして、その手段に合った資金管理の方法を学び、それを守りながら株式投資に取り組むべきです」と述べています。窪田氏は自身の経験から、株式投資が人生を豊かにする手段であることを強調し、正しい知識とリスク管理の重要性を訴求しています。

株の学校ドットコムについて

「株の学校ドットコム」は、2002年より投資勉強会としてセミナーを開催し、2009年からはオンラインの株式スクールとして幅広い層に投資教育・情報発信を行っています。現役トレーダーを講師に迎え、本質にこだわった講義は多くの支持を得ており、講座の受講者数は累計92万人を超え(2025年11月現在)、国内最大級の規模を誇ります。金融教育研究所を設立し、学習者がライフステージとライフプランに合わせた適切な教育者に出会えることを目的とした調査・研究も実施しています。

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