最初に購入した暗号資産:ビットコインが圧倒的多数
暗号資産名を具体的に回答した有効回答123人のうち、最初に購入した暗号資産として最も多かったのはビットコイン(BTC)です。109人(88.6%)がビットコインを選択し、2位以下を大きく引き離す圧倒的なシェアを示しました。

ビットコインが選ばれる背景
ビットコインの圧倒的な選択率は、購入動機に関する調査結果と一致しています。購入理由として「有名で安心だと思った」が最多であり、暗号資産の中で最も知名度の高いビットコインに回答が集中する構造が読み取れます。また、ビットコインは国内の主要な暗号資産交換業者すべてで取り扱われており、初心者にとって購入手段の面でもアクセスしやすい存在です。
年代別に見ると、30代のビットコイン選択率が47.1%と最も高く、次いで20代(41.7%)、50代(35.5%)と続きます。60代以上では21.4%〜25.0%に低下しており、高年齢層ほどビットコイン以外の回答や無効回答が増える傾向が確認されました。
初回投資額:「1万円未満」が最多、約7割が5万円未満で開始
初めて暗号資産を購入した際の投資額を尋ねたところ、「1万円未満」が112人(40.0%)で最多でした。「1〜5万円未満」の81人(28.9%)と合わせると、全体の約7割(68.9%)が5万円未満で暗号資産投資を開始しています。

経験年数と性別による違い
経験年数別に初回投資額を見ると、「1年未満」の層は70.0%が1万円未満で開始しています。一方、「5年以上」の層では30万円以上と回答した人が22.2%に達しており、投資経験が長い人ほど初回から大きな金額を投じる傾向が見られます。この傾向は、暗号資産市場への参入障壁が時間の経過とともに低下していることを示唆しています。少額から始められる環境が整備されたことで、近年の新規参入者はより慎重な金額で投資を開始していると考えられます。
性別で比較すると、女性は「1万円未満」が43.3%で男性(38.4%)よりもやや高い結果となりました。一方、男性は「5〜10万円未満」が20.5%(女性16.7%)、「30万円以上」が5.3%(女性2.2%)と、初回からまとまった金額を投じる傾向が見られます。
最初の暗号資産を選んだ理由:「知名度」と「値上がり期待」が二大動機
最初に購入した暗号資産を選んだ最も大きな理由として、「有名で安心だと思った」が83人(29.6%)で最多となり、「価格が上がりそうだと感じた」が80人(28.6%)と僅差で続きました。この2つの動機で全体の約6割を占めています。

年代別・初回投資額別の購入動機
年代別に見ると、30代は「有名で安心だと思った」が34.1%と最も高く、堅実な判断基準で暗号資産を選択しています。一方、20代では「SNSやインフルエンサーの影響」が22.9%を占め、60代でも28.6%と高い割合を示しました。この結果は、20代にとってSNSが日常的な情報接触チャネルであることに加え、60代においてもデジタルメディアを通じた投資情報への接触が一定程度進んでいることを示しています。
初回投資額が「1万円未満」の層では、「有名で安心だと思った」が39.3%と突出して高い結果でした。投資額が大きくなるにつれてこの割合は低下し、「5〜10万円未満」の層では「SNSやインフルエンサーの影響」が31.5%と最多となります。少額で始める層は「知っている」ことを重視する傾向が強く、投資額が大きい層は外部からの情報や分析をもとに判断する傾向がうかがえます。
情報収集はYouTubeが最多、年代を問わず5割超が利用
投資開始時に参考にしていた情報源を複数回答で尋ねたところ、YouTubeが164人(58.6%)で最多となりました。ニュースサイト(49.3%)、ブログ・個人サイト(33.2%)、X(旧Twitter)(32.9%)がこれに続きます。

YouTubeの利用率と情報リテラシーの課題
YouTubeの利用率を年代別に見ると、20代が70.8%と最も高い水準です。30代以降も54〜59%の水準で推移しており、暗号資産の情報収集においてYouTubeが年代を問わず中心的な役割を果たしていることが分かります。動画メディアの特性として、チャートの動きやウォレットの操作手順などを視覚的に把握できる点が、暗号資産という比較的新しいジャンルの学習に適していると推察されます。
一方、「ほとんど調べていない」と回答した人も25人(8.9%)存在しました。暗号資産は価格変動リスクが大きく、十分な情報収集なしに投資を開始することはリスクを伴います。情報リテラシーの向上も、暗号資産市場の健全な発展において重要な課題です。
投資スタイルは「長期保有」が主流、経験5年超では約6割
現在の投資スタイルについて、「長期保有が中心」と回答した人が136人(48.6%)で最多となりました。「短期売買が中心」は93人(33.2%)、「両方を組み合わせている」は41人(14.6%)、「現在は投資していない」は10人(3.6%)です。

経験年数と投資スタイルの関係
投資経験年数と投資スタイルのクロス集計からは、明確な傾向が浮かび上がります。投資経験5年以上の層では、長期保有が58.3%に達する一方、短期売買は13.9%にとどまります。一方、経験1〜3年未満の層では短期売買が40.0%と最も高い割合です。暗号資産投資を始めて間もない時期は短期的な利益に関心が集まりやすいものの、市場経験を積む中で長期的な視点に移行する投資行動が確認されました。
最大の不安は「詐欺・ハッキング」、価格変動よりもセキュリティ懸念が上位
暗号資産投資に関する不安要素について複数回答で尋ねたところ、「詐欺やハッキング」が144人(51.4%)で最多でした。「知識不足」が123人(43.9%)、「価格変動が大きい」が119人(42.5%)、「税金・確定申告」が111人(39.6%)と続きます。

一般的に暗号資産の最大のリスクとして「価格変動」が挙げられることが多いものの、実際の投資家が最も不安に感じているのはセキュリティ面であるという点は注目に値します。
年代別の不安要素
年代別に分析すると、不安の内容に明確な差異が確認されました。20代・30代では「税金・確定申告」が約50%と高い割合を示しています。暗号資産の売却益は原則として雑所得に分類され、総合課税の対象となるため、確定申告に不慣れな若年層にとって大きな負担と感じられている可能性があります。
40〜50代では「知識不足」(50.8%・45.2%)や「情報が多すぎて判断できない」(50.8%・21.0%)が上位に入ります。特に40代の「情報過多」への不安は他の年代と比較して突出しており、仕事や家庭と並行しながら暗号資産の情報を整理する難しさが背景にあると推察されます。
60代以上では「価格変動が大きい」が57.1〜75.0%と最も高く、資産保全の観点からの懸念が強い傾向にあります。
詳細レポートと投資に関する注意喚起
本調査の詳細なレポートは以下の記事で確認できます。
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行う必要があります。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供されません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。
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