金利上昇局面における資金管理の実態調査
2025年12月の日銀による政策金利引き上げ、および2026年3月の据え置き決定後、主要銀行の普通預金金利は0.3%前後まで上昇しています。しかし、食品やエネルギー価格の高騰による物価高は継続しており、資金管理の見直しへの関心が高まっています。このような状況下で、クリックアンドペイ合同会社が運営する資産運用メディア「マネラボ」は、全国の20代以上の男女300人を対象に「預金志向と資金管理」に関するアンケート調査を実施し、生活者の意識と行動の実態を明らかにしました。
調査概要は以下の通りです。
-
調査名: 預金志向と資金管理に関するアンケート調査
-
調査主体: 資産運用メディア「マネラボ」(クリックアンドペイ合同会社)
-
調査方法: インターネット調査
-
調査期間: 2026年4月1日~3日
-
調査対象: 全国の20代以上の男女
-
有効回答数: 300件
金利上昇ニュースの認知は約9割
「銀行預金の金利が上昇しているニュースを知っていますか?」という質問に対し、「知っている」が154人(51.3%)、「なんとなく知っている」が113人(37.7%)となりました。合計で267人(89.0%)が金利上昇を認知しており、ニュース自体は広く浸透していることがわかります。「知らない」と回答したのは33人(11.0%)にとどまりました。

金利上昇局面でも預金が主流
現在の資金管理状況について尋ねたところ、「銀行預金が中心」と回答した人が114人(38.0%)で最も多くなりました。次いで「貯蓄と投資を併用」が108人(36.0%)、「余裕資金はほとんどない」が42人(14.0%)、「投資が中心」が36人(12.0%)と続きます。「銀行預金が中心」と「貯蓄と投資を併用」の差はわずか2%であり、金利上昇局面においても預金を軸に投資を組み合わせる動きが見られます。
まとまった資金の預け先については、「マネラボ」でも詳しく解説されています。以下の記事も参考にしてください。

預金のメリットは流動性と安全性
「銀行預金のメリットとして感じる点は?」という質問(複数回答可)では、「すぐ引き出せる」が199人(66.3%)で最多となりました。次いで「元本保証がある」が193人(64.3%)、「仕組みが分かりやすい」が84人(28.0%)、「値動きがない」が63人(21.0%)と続きます。銀行預金は、元本保証による安全性だけでなく、お金をすぐに引き出せる流動性が重視されている傾向が強いです。

物価上昇の中で9割超が「預金だけでは不安」
「物価上昇が続く中、預金だけでは不安を感じますか?」という問いに対し、「非常に感じる」が139人(46.3%)、「ややある」が136人(45.3%)と、合計275人(91.6%)が預金のみの資産管理に不安を感じています。不安を感じていない回答は25人(8.3%)にとどまり、預金を中心としつつも、インフレ環境下での資産価値の目減りに対する懸念は非常に大きいことが明らかになりました。
老後資産については、「マネラボ」でも詳しく解説されています。以下の記事も参考にしてください。

100万円以上の余裕資金があれば約7割が投資に意欲的
「もし100万円以上の余裕資金ができたらどうしますか?」という質問では、「一部を投資する」が125人(41.7%)で最も多く、「積極的に運用を検討する」が79人(26.3%)と続きました。合計204人(68.0%)が投資を検討しており、資金に余力がある場合、多くの層が投資に前向きな姿勢であることがわかります。一方で、「そのまま預金する」は48人(16.0%)にとどまりました。
投資先の比較については、「マネラボ」でも詳しく解説されています。以下の記事も参考にしてください。

金利上昇でも預金志向は根強いが、“行動と心理のズレ”が顕在化
今回の調査では、金利上昇のニュース認知度が約9割に達しているにもかかわらず、資金管理は「銀行預金中心」が最多という結果になりました。しかし、9割超が「預金だけでは不安」と回答し、さらに余裕資金があれば約7割が投資を検討するなど、行動と意識の間にギャップが存在しています。
預金のメリットとしては「すぐ引き出せる」が最多であり、資産を増やすことよりも「いつでも使える安心感」を優先し、投資への踏み出しを見送る傾向が確認されました。金利上昇局面においても、積極的に資産配分を見直すのではなく、慎重に様子を見ながら判断する生活者の実態が浮き彫りとなっています。
資産運用メディア「マネラボ」では、今後も生活者の資産形成に関する意識や実態を継続的に調査し、有益な情報を提供していく方針です。


コメント