損益計算の負担感
損益計算ツールの利用有無が、確定申告の負担感に明確な差を生み出しています。損益計算ツール利用者の42%が計算は「大変でなかった」と回答した一方、「大変だった」と回答した割合は34%にとどまりました。これに対し、Excel手計算を利用したユーザーでは55%が「大変だった」と回答しており、ツール利用者との間で負担感に約1.6倍の差が生じています。

前年と比較すると、ツール利用者の「大変ではなかった」という回答は36%から42%へ6ポイント改善しています。しかし、Excel利用者の「大変だった」という回答は53%から55%と横ばいで推移しており、手計算の負担が依然として大きい状況が確認されています。
仮想通貨の税金についての悩み
税金に関する悩みでは、「税率が高い」が44%で最多となりました。これは前年トップだった「計算が大変」(36%)を上回る結果です。特に「税率が高い」という回答は前年比で9ポイント増加しています。短期売買の減少が「計算が大変」という悩みの割合低下に影響している可能性も考えられます。税率に関する課題については、令和8年度の与党税制改正大綱に仮想通貨の分離課税化が盛り込まれたことから、今後の改善が期待されます。
令和8年度の与党税制改正大綱に仮想通貨の分離課税化が盛り込まれた

計算方法別に見ると、損益計算ツール利用者のうちクリプタクト利用者では「税率が高い」(46%)が最大の悩みです。一方、Excel利用者では「税率が高い」と「計算が手間」が同率43%となっており、計算方法の違いが利用者の課題感に影響を与えていることが示唆されます。
投資金額・取引目的・取引種類
仮想通貨への投資額(日本円での投入額)は、1,000万円以上が前年の11%から15%へ、500万円〜1,000万円未満が11%から12%へと増加しています。この結果は、仮想通貨が一部の「お試し投資」にとどまらず、資産形成の手段として定着しつつあることを示しています。

取引目的では、「長期保有で資産を増やすため」が79%と多数を占め、前年とほぼ横ばいの結果です。これにより、仮想通貨投資が長期的な資産形成の手段として確立されていることが再確認されました。一方で、「短期売買で利益を得るため」は34%と、前年比で7ポイント低下しています。2025年の相場乱高下により、短期売買を控える投資家が増加したと考えられます。「送金・決済手段として利用」は7%と2ポイント増加しており、仮想通貨の実用的な利用が広がっていることがうかがえます。

取引種類では、ステーキングが52%(前年比4ポイント増)、レンディングが24%(同4ポイント増)と伸長しています。「保有しながら運用益を得る」という運用方法が多様化していることが明らかです。これらの報酬は都度時価で利益を認識する必要があり、損益計算ツールのニーズは一層高まるでしょう。また、DeFi(分散型金融)の利用率は14%(前年比1ポイント増)であり、国内取引所が中心であるものの、DeFiへの関心は着実に増加しています。

税理士のコメント

たまらん坂税理士法人の代表社員である坂本 新氏は、アンケート結果から暗号資産の確定申告における損益計算の負担が依然として大きな課題であると指摘しています。特にExcel等による手計算では過半数が「大変」と回答しており、海外取引所の利用やDeFi取引の拡大により計算難易度は高まっているとのことです。令和8年度税制改正により分離課税化されたとしても、確定申告は引き続き必要であり、正確な損益計算の重要性は増すでしょう。CARF(暗号資産等国家間報告枠組み)への対応も考慮すべき点です。一方で、損益計算ツール利用者の負担感が相対的に低いことから、適切なツールの活用が正確な申告と効率化に直結すると見解を述べています。
調査概要
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調査実施会社:株式会社pafin
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実施日:2026年3月13日(金)〜3月22日(日)
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調査方法:インターネットアンケート
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実施対象:「クリプタクト」のメルマガに登録する全国の仮想通貨取引経験者(クリプタクトの無料・有料プランのユーザーおよび過去に利用していたユーザーなど)
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有効回答数:1,414名
(内訳)
年代:10代 0.2%、20代 3.7%、30代 20.3%、40代 37.1%、50代 26.5%、60代 10.5%、70代以上 1.7%
性別:男性 81.3%、女性 17.7%、その他 1.1%
参考資料:クリプタクト 2025年調査
株式会社pafinについて
株式会社pafinは、仮想通貨投資家の確定申告に伴う負担を軽減し、正確かつ効率的な申告を支援するため、機能改善およびサポート体制の強化を進めています。
提供サービス
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仮想通貨の自動損益計算サービス「クリプタクト」
URL: https://www.cryptact.com/
国内ユーザー20万人以上が利用する国内最大級の仮想通貨損益計算プラットフォームです。仮想通貨の自動損益計算や資産管理サービスを提供し、確定申告の作業をサポートします。 -
Web3の家計簿「defitact」
URL: https://www.defitact.com/
ウォレットアドレスを入力するだけで、瞬時にブロックチェーン上の取引を自動集約し、ポートフォリオを可視化します。複数の分散型アプリケーションにおける個々の取引状況や、ウォレットにある資産の残高や時価総額をリアルタイムで把握し、Web3の「家計簿」のような一元管理を実現します。
会社概要
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会社名:株式会社pafin
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所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町三丁目2番4号 フロンティア麹町5階
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共同代表取締役:アズムデ アミン / 斎藤 岳
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設立:2018年1月
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公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@pafin


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