暗号資産ユーザーの68%がフィッシング詐欺の標的に、30代は8割に達する深刻な実態が判明

投資

暗号資産のフィッシング詐欺、3人に2人が標的に

Clabo 詐欺メール / 偽サイトの見抜き方の実態 暗号資産の年収1000万超は標的

株式会社Claboは、暗号資産利用経験者296名を対象に「フィッシング詐欺の遭遇状況と防衛策」に関する実態調査を実施しました。この調査により、暗号資産ユーザーの約68%がフィッシング詐欺や偽サイトに遭遇しているという深刻な実態が明らかになりました。

調査概要

本調査は2026年2月24日にインターネット調査として実施され、国内在住の暗号資産利用経験者296名が有効回答者となりました。調査は株式会社Claboによって行われました。

暗号資産ユーザーを狙う巧妙なフィッシングの脅威

保有者の3人に2人が遭遇

暗号資産ユーザーの約68%がフィッシング詐欺や偽サイトに遭遇しています。「何度もある」と回答した層も26%を超え、攻撃が常態化している状況が浮き彫りになっています。保有者の3人に2人が標的となっている現状は、リスクが極めて身近であることを示唆しています。

フィッシング詐欺・偽サイトへの遭遇経験 (n=296)

SNSやメールを介した誘導は、日常の情報収集プロセスに巧妙に紛れ込んでいます。常に「自分も狙われている」という危機意識を持つことが、現代の運用者には必須の素養です。資産を守る第一歩は、こうした攻撃が特別なことではなく、日常的に発生していると認識することです。

アクティブな運用層ほど標的とされる傾向

30代の遭遇率は合計で約80%に達し、全世代で突出して高い数値となりました。この層は投資意欲が旺盛で、多様なサービスを使い分けるアクティブな傾向があります。活発なオンライン行動履歴が、攻撃者のリストに載りやすくなる一因と考えられます。

対して20代や40代の遭遇率は約63%前後であり、世代間で露出度に差が見られます。30代が狙われる背景には、最新のキャンペーン情報などに敏感な性質が影響していると推察されます。利便性を重視する世代の隙を突く、標的型攻撃の対象となっている可能性が高いです。

60代でも約69%が遭遇を経験しており、フィッシング詐欺の脅威は全年代に及んでいます。ネットを介して取引を行う以上、どの世代であっても警戒を怠るべきではありません。

年収1,000万円以上は「何度もある」被害が顕著

所得が高いほど「何度もある」という執拗な攻撃を受ける割合が増加しています。特に年収1,000万円以上の層では、39.02%が頻繁な詐欺的接触を報告しました。これは低所得層の約2倍の数値であり、攻撃側が標的を精査している可能性を示唆しています。

高所得層は投資額が大きく、一度の奪取で得られる利益が多いため、攻撃が集中します。富裕層を狙い撃ちする「ホエール・フィッシング」の影が、データからも明らかになっています。資産規模が拡大するほど、一般的な対策だけでは不十分であり、高度な防衛策が不可欠です。

被害を未然に防ぐ保有者の自衛意識と課題

調査回答者の約7割が回避に成功

詐欺に遭遇した際の対応では、「調べて回避した」層が42.57%と最多を占めました。「詐欺だと見抜き、何もせず離れた」層と合わせると、約70%が自力でリスクを退けている実態がわかります。この結果は、多くのユーザーが疑わしい接触に対して能動的な確認作業を行っている証拠です。

詐欺に遭遇した際の対応 (n=296)

一方で、「実際に操作してしまった」層は4.05%存在し、実被害の可能性がゼロではない現実も浮き彫りになりました。また「途中で気づいた」層も16.89%に達しており、紙一重で回避している現状もうかがえます。一度の操作ミスが資産喪失に直結するため、回避成功率に甘んじることなく警戒を続ける必要があります。

ベテランほど高い「違和感」への感度

投資経験と対応の関係を分析すると、経験年数が長いほど「即座に見抜く」割合が高まる傾向にあります。経験3年以上の層では31.94%が「何もせずに離れた」と回答し、初動での見極め能力の高さが示されました。長期間市場に身を置くことで、不審な文言やリンクに対する直感的な感度が養われていると考えられます。

対して、半年未満の初心者層では「即座に見抜く」割合が20.00%に留まり、ベテランとの差が鮮明です。初心者の40.00%は「調べて回避」しており、判断を下すまでに相応のコストを要している実態が分かります。判断に迷う時間そのものが、詐欺師に付け入る隙を与えるリスクを孕んでいる点は見逃せません。

投資額50万円以上は「危うく操作」の危機が2割超と突出

運用額別のクロス集計では、投資額50万円以上の層において、危機一髪の状況に陥る割合が高いことが判明しました。この層の24.24%が「途中で気づいた」と回答しており、全層で最も高い数値となっています。高額層を狙うフィッシングは非常に巧妙に作り込まれており、熟練者でも惑わされる危険性が高い実態を示しています。

また、実際に操作してしまった割合も、50万円以上の層は6.06%と高水準です。1万円未満の層(2.20%)と比較すると3倍近い開きがあり、資産規模に比例して攻撃の成功率も高まっています。これは、高所得・高額運用層を標的にした「オーダーメイド型」の詐欺が威力を発揮している結果と推察されます。

結論と相談窓口

本調査は、暗号資産市場におけるフィッシング詐欺の脅威が広範囲に及び、特定の層に集中している実態を明らかにしました。利便性への過信を捨て、一次ソースを確認するリテラシーの向上が不可欠です。投資判断は自己責任であり、最新の詐欺パターンを常にアップデートし続ける姿勢が求められます。

株式会社Claboでは、ウォレットの復旧をはじめとするセキュリティ対策、保全手順、暗号資産に関する相談を承っています。初回無料相談窓口を活用し、詐欺をはじめとするトラブルについて相談することが可能です。

専門家・公的機関への相談窓口

  • Claboへのご相談(初回無料): https://www.clabo-inc.co.jp/contact

  • 警察相談専用電話:#9110

  • 消費者ホットライン:188

  • 詐欺的な投資に関する相談ダイヤル:0570-050588

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