金融先物取引業協会FX投資家動向
2025年12月の店頭FX月間取引金額は約1010兆円に達し、前月の約987兆円から約2.3%増加しました。この増加は、USD/JPY(米ドル/円)の取引額が前月比で約3.7%増加したことが主要因です。
当月末の店頭取引における未決済ポジション残高は合計9兆4,844億円で、前月の9兆6,062億円から約1.27%減少しました。売建玉、買建玉ともに減少しており、年末年始の休暇を控えて個人投資家がポジション調整を進めたことが窺えます。USD/JPYのポジショニングは、ロングとショートがほぼ拮抗しましたが、わずかにJPY(円)買い・USD(米ドル)売りの状態です。
取引金額上位5通貨ペアは、USD/JPY、GBP/JPY(ポンド/円)、AUD/JPY(豪ドル/円)、EUR/JPY(ユーロ/円)、EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順となっています。

株式会社外為どっとコムFX投資家動向 2025年12月
株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者約86万口座を対象とした調査では、以下の動向が確認されました。
FX取引における実現損益
12月のFX取引において実現益を出した投資家の割合は58.1%で、11月の61.2%から3.1%ポイント減少しました。実現益を出した口座が5カ月ぶりに6割を下回ったものの、2025年を通すと5月以降は実現益を積み上げる口座数が実現損を計上する口座数を上回っています。

通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(42.2%)が最も多く、次にTRY/JPY(トルコリラ/円、10.7%)、AUD/JPY(9.5%)、GBP/JPY(8.3%)、EUR/JPY(7.6%)、MXN/JPY(メキシコペソ/円、6.3%)、EUR/USD(6.3%)、NZD/JPY(NZドル/円、3.7%)、ZAR/JPY(南アフリカランド/円、3.1%)、GBP/USD(ポンド/米ドル、2.4%)の順です。

平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は5.1万通貨(51ロット)で、11月から0.94%増加しました。2025年の平均取引量は45.0ロットであり、直近3カ月は48.0ロットと、足元で拡大傾向にあります。

口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均126カ月(10年6カ月)となり、その期間は伸長しています。

FX投資の年齢分布
FX投資家を年代別に見ると、50代が32.4%でトップ、次に40代が29.2%で続き、以下、60代の15.6%、30代の11.4%となっています。ミドル・シニア世代が全体の7割を超える状態に変化はありません。

FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、40代が28.4%でトップとなり、その次は30代の23.5%、50代の20.9%、20代の15.2%と続いています。

まとめ
2025年12月のJPY(円)相場は、主要通貨に対して11カ月ぶりの安値水準でもみ合う展開となりました。高市政権による「責任ある積極的な財政運営」の後半部分に着目した財政悪化懸念や、日本銀行の追加利上げ時期を巡る思惑が高まらなかったことが、JPY(円)の上値を重くした要因です。一方で、根強い米追加利下げ期待や、片山財務相の強いJPY(円)安牽制発言を受けて、JPY(円)の下値も堅い状況でした。
こうした市場環境の中で、個人投資家はJPY(円)高局面では売りポジション、JPY(円)安局面では買いポジションと、逆張りスタンスで短期回転取引を行いながら収益を上げていました。長期休暇前にポジションを調整する動きも目立ち、クリスマス以降は積極的な取引が控えられたことが確認されています。
関連リンク
過去の調査結果は、マネ育chより参照可能です。
外為どっとコムのサービスについては、以下のリンクから詳細を確認できます。


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