LayerXの「Ai Workforce」が三菱UFJ銀行の金融プロダクツ業務を革新、提案から期中管理までEnd to Endで支援

投資

LayerXの「Ai Workforce」、三菱UFJ銀行の複雑な金融プロダクツ業務を横断的に支援

株式会社LayerXが提供するAIプラットフォーム「Ai Workforce」が、株式会社三菱UFJ銀行のソリューションプロダクツ部(SPD)に導入されました。この導入により、商品構造が複雑で高度な専門性が求められる金融プロダクツ業務において、提案から期中管理・償還に至るまでの全工程を高度化・効率化し、「End to End」の業務改革を目指します。

Ai Workforceが提案から期中管理までを支援するAI基盤の提供を開始し、三菱UFJ銀行に導入されたことを示す画像

導入の背景と目的

SPDの先行5グループは、シンジケートローン、不動産ファイナンス、M&Aファイナンス、証券化といった広範かつ多岐にわたる高度な金融プロダクツを取り扱っています。各グループは固有の業務要件や複雑な商品構造を有しており、既存システムではこれらの要件を十分に反映できないため、業務体制のさらなる高度化や効率化が課題となっていました。

こうした課題に対し、「Ai Workforce」は業務ごとに異なる契約書様式や必要情報を柔軟に設計・運用できる点が評価されました。複雑な業務要件に対応しながら生産性向上を実現する基盤として、導入が決定しています。

導入の概要と効果

契約書情報の自動抽出による期中管理業務の効率化

融資契約書や各種合意書から期中管理業務に必要な情報を自動抽出し、管理表や案件引継書等のフォーマットへ自動出力します。すべての出力結果には契約書上の根拠条項が併記され、ミドルバックオフィスへの案件引継ぎや、イベント発生時の契約書確認作業における正確性とスピードが大幅に向上します。

AIが契約書から貸付金額や利息などの重要項目を自動抽出し、Excelへ転記する「Ai Workforce」の紹介

不動産鑑定評価書の格付作業における処理速度の向上

鑑定会社ごとに形式が異なる不動産鑑定評価書から、格付作業に必要な約100項目のデータを自動抽出します。抽出データは別シートへの転記に最適化したExcel形式で出力され、従来担当者が手作業で約60分を要していた読取処理を、約2分の1に短縮しました。

提案書等の検索・ナレッジシェアによる提案の質とスピードの向上

過去の提案書や契約書に対し、スキーム、アセットタイプ、業界等の項目や、提案経緯、顧客反応等の交渉経緯を固有の検索用タグとして付与し、体系的に蓄積します。これにより、グループやチーム単位で柔軟に検索軸を設定でき、ユーザーのニーズに応じた高度な検索が実現します。ナレッジシェアにより、同一企業の過去条件の比較・参照や、類似案件の知見活用が容易となり、提案内容の質向上と迅速な提案活動を可能にします。

AI Workforceによる効率的なデータ共有・検索ソリューションを比較

本取り組みの今後の展望

SPDでは、先行5グループに加え、その他のグループにおいても提案書・契約書検索業務や期中管理業務への「Ai Workforce」導入を順次進めています。また、先行グループでは、契約書のドラフト作成やレビュー等、これまで専門性の高い判断が求められた業務領域への活用拡大も検討しています。

これにより、提案から期中管理、償還に至るまでの「End to End」の業務プロセスを自動化・高度化・効率化し、顧客への提案内容の品質向上と、サービス提供にかかる時間の短縮を実現していく計画です。

三菱UFJ銀行について

三菱UFJ銀行は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社であり、世界をリードする金融グループの一つであるMUFGの一員です。社会・経済の構造が大きく変化し、金融機関に求められるサービスが多様化・複雑化する中、新サービス開発に加え、各グループ企業や外部事業者との連携により、法人顧客のDX支援や資金調達・決済の効率化をはじめとした、顧客の経営課題解決や付加価値の高いサービス提供に取り組んでいます。MUFGのネットワークやソリューションの活用を通じ、社会課題解決への貢献と、パーパスである「世界が進むチカラになる。」の実現を目指しています。

Ai Workforce (エーアイ ワークフォース)について

「Ai Workforce」は、「企業と成長を共にする」をコンセプトとしたAIプラットフォームです。自律的に判断・行動するエージェントと、安定的に処理を行うAIワークフローを組み合わせることで、単発のタスク処理にとどまらず、連続的で多様な業務の自動化を実現します。1つのプラットフォーム上で異なる部署の幅広い業務をカバーできるため、AI活用の「サイロ化」を防ぎます。

PDFやMicrosoft Word、Excel、PowerPoint等のドキュメント処理に特化しており、生成AIでの処理に限らず、カスタマイズしたExcelテンプレートへの転記や機密情報のマスキングなど、多彩なモジュールを備えています。ドキュメントの検索機能も充実しており、社内に散在するナレッジやノウハウを利用者がアクセスしやすい形で蓄積・共有できます。

株式会社LayerX概要

LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げ、SaaS+Fintechを軸に、AIを中心としたソフトウェア体験を社会実装するスタートアップです。法人支出管理や人的資源管理などの業務効率化クラウドサービス「バクラク」を中心に、デジタルネイティブなアセットマネジメント会社を目指す合弁会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント」、大規模言語モデル(LLM)関連技術を活用し企業や行政における業務効率化・データ活用を支援する「AI・LLM事業」などを開発・運営しています。

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