Binance Researchが最新レポートを公開:2025年は「産業化元年」、2026年は本格普及フェーズへ
世界最大規模のブロックチェーン・エコシステムおよび暗号資産インフラを提供するBinanceの日本法人であるBinance Japanは、Binanceグループの公式リサーチ部門であるBinance Researchがまとめた最新レポート「Full-Year 2025 & Themes for 2026(2025年総括および2026年の注目テーマ)」を公開しました。本レポートは、暗号資産業界の最新動向を包括的に解説しています。
レポートでは、2025年の暗号資産市場が投機的フェーズを超え、制度・インフラの整備が進む「産業化の転換点」となったと分析しています。そして、2026年にはさらなる普及を見据えた本格的な成長フェーズに突入することが示唆されています。
Binance Researchのアナリストによると、2025年は規制の明確化、機関投資家の参入拡大、決済インフラとしてのステーブルコインの普及など、構造的な進展が顕著な年となりました。これにより、暗号資産市場は価格投機中心の段階から、マクロ経済要因に基づく持続可能な市場へと進化しています。
2025年市場の主要ポイント
マクロ資産としてのビットコイン
ビットコインは、流動性の高い機関投資家向け「マクロ資産」としての性格を一層強めました。米国の現物ビットコインETFへの純流入額は210億ドルを超え、企業による保有は110万BTC(総供給量の約5.5%)を突破しています。一方で、オンチェーンのアクティブアドレス数は前年比16%減少しており、取引用途からポートフォリオ配分へと用途がシフトしていることが示唆されます。

DeFiの「ブルーチップ化」
2025年、DeFiプロトコルは162億ドルの収益を創出し、ナスダック(74億ドル)とCME Group(61億ドル)の年間収益合計を上回りました。また、現実資産(RWA)のトークン化は、TVL(ロックされた総額)170億ドルに到達し、分散型取引所(DEX)のTVLを初めて上回っています。これは、利回りを生む担保型資産への関心が高まっていることを明確に示しています。

ステーブルコインが「インターネット時代の法定通貨」へ
ステーブルコインの時価総額は前年比約50%増の3,050億ドルに拡大し、年間取引高は33兆ドルに達しました。これはVisaの年間取引量のほぼ2倍に相当します。新たに6種類のステーブルコインが時価総額10億ドルを超え、多様化と普及が一段と進展しました。ステーブルコインは、暗号資産市場および国際送金における重要な決済基盤としての地位を確立しています。

BNBチェーンの二つの成功
BNBチェーンは、個人ユーザーによる高頻度取引と、機関投資家向けのRWAプロダクトの双方を支えるプロダクト・マーケット・フィットを実証しました。1日あたりのトランザクション数は1,500万~1,800万件に達し、分散型取引所の取引高は前年比164%増を記録しています。2025年において、時価総額上位の暗号資産の中でも特に高いパフォーマンスを示しました。
2026年の展望:暗号資産は本格普及フェーズへ
本レポートでは、2026年は金融緩和、財政刺激策、規制緩和を背景に、より建設的な規制環境およびマクロ環境になると予測されています。注目テーマとして、以下の点が挙げられています。
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利回り型ステーブルコインを基盤とする「PayFi(決済×金融)」の台頭
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オンチェーンマネーマーケットやRWAの機関投資家化
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ウォレットや予測市場などアプリケーション層への移行
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AIを活用したインテリジェント・ファイナンスの進展
本レポートは、詳細なデータ、チャート、分析手法に加え、2026年の注目テーマを網羅的に掲載しており、投資家、金融機関、フィンテック事業者にとって実践的な示唆を提供するでしょう。
レポート全文(英語原文)はこちらからご覧ください:
https://www.binance.com/en/research/analysis/full-year-2025-and-themes-for-2026/


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