LegalOn Technologiesと大和アセットマネジメント、「インサイダー情報検知AIシステム」の共同開発を開始

投資

共同開発の背景と目的

近年、上場企業のガバナンス改革深化や運用会社のスチュワードシップ責任強化に伴い、企業と投資家の対話が一段と重要性を増しています。これに伴い、インサイダー情報に該当し得る情報の適切な管理と迅速な判断が、金融資本市場全体の重要課題です。

インサイダー情報の検知・取り扱いには人的確認が不可欠ですが、網羅性、即時性、記録性の観点から技術支援への期待が高まっています。本共同開発は、LegalOn Technologiesが持つAI技術と、大和アセットマネジメントが蓄積してきたインサイダー情報管理の運用知見を組み合わせ、実務に適合する審査プロセスの実装を目指します。

インサイダー情報検知AIシステムの概要

大和アセットマネジメントでは、アナリストが上場会社等関係者へ行った取材記録を社内公開する前に、金融商品取引法上の「重要事実」に該当する可能性のある情報の有無を審査しています。本システムは、この従来人の目で行っていた審査にAI技術を導入し、インサイダー情報を自動で検知する仕組みを構築します。

専門的な判断が求められる領域において、AIによる重要事実候補の早期抽出とレビュー補助を行う新たな審査モデルを導入することで、リスクコントロールの高度化と業務効率化の両立を図ります。本システムは2026年4月の実務導入を予定しており、導入後も通話記録などの音声データ活用、機能拡張、周辺領域への対応を視野に入れ、開発を進めます。

期待される効果と両社の展望

本システムの導入により、審査の迅速化、審査品質の安定的な確保、属人性の緩和、審査負荷の軽減などが期待されます。

大和アセットマネジメントの佐野径代表取締役社長は、「インサイダー取引規制への対応を経営上の最優先課題の一つ」と位置付け、本共同開発が「市場全体におけるリスク管理の高度化にも寄与し、健全で持続的な市場環境の形成につながる」と述べています。

LegalOn Technologiesの角田望代表取締役 執行役員・CEOは、「市場の公正性と信頼性を支えるインサイダー情報の管理は、金融資本市場において非常に重要」とし、「法務AI技術と運用知見を融合し、実務に即した新たな規制対応モデルの確立を支援する」とコメントしています。

各社の概要

大和アセットマネジメント株式会社

大和証券グループのアセットマネジメント部門を担う資産運用会社です。国内外の多様な資産を投資対象とする投資信託の組成・運用を行い、国内トップクラスの運用資産残高を有しています。

株式会社LegalOn Technologies

AI分野の高度な技術力と法律・契約の専門知識を兼ね備えたグローバルリーガルAIカンパニーです。法務特化型AIエージェント搭載のWorld Leading Legal AI「LegalOn」を展開し、グローバルでの有償導入社数は2025年9月末時点で7,500社を突破しています。

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